またしても、ヤンジャン36/37号から。
ネタばれ、含むかと思われます。
ヨコヤさん、ごめんなさい。先に謝っておこう!

























「どうした、アカギ」
「さっさといけ!!」


 急かす声に、しかしその声を耳にしたアカギは、それどころではなかった。

「そ、それが………」

 ゴクリ、と生唾を飲み込み、恐る恐るという顔で、アカギが振り返った先の、ヨ
コヤを心底怯えた顔で、見た。
 
 警告のアラームは、この時点で鳴っていた。
 多分。


「南の国が、カードの隠し場所を提示してきません………」
「は?」


 たらり、と冷たい汗が頬を伝うのを、アカギは自覚していたのだろうか。


「………そ、それで」
「それで?」
「その………アキヤマがこっちをすごい睨んでるんですけど」
「………睨んで………?」
「で、でもって、ですね」


 喉がカラカラに乾いて、上手く言葉が出てこない。 
 それでも、なんとか。

「カンザキナオが、ものすごく寂しそうな目で、こっち、見てま………」


 す、と言い終わる前に。


「あ? あれ? ヨコヤさん? ヨコヤさーん?!」


 北の国の支配者は、何秒か、意識をどこかへすっ飛ばしていたらしい。
 しかし、その復活も早かった。


「………アカギさん」
「は、はい?」


 ガシッ、と肩を指が食い込まんばかりに掴まれて。


「彼女を何とかしてください。それが出来たら忠誠ポイントを1000ポイント差し上
げましょう! さらに、一千万のボーナスもつけますよ!」
「えええええ!?」
「ポイント1000!?」


 その瞬間に、誰もの胸に走ったものは。



「安過ぎる!!」


 だったとか、なかったとか。



「悪い話ではないでしょう! この際マネーのことはどうでもいいです! 彼女を
どうにかしてくれれば、それだけでいいんですから!」



 アカギに迫ったヨコヤの視界の端に、ちらり映った。
 南の国のブレーン秋山の、やたらと剣呑な視線と。
 物言いたげな表情を浮かべた、神崎直の瞳。


 ああ、今、万感の思いをこめて汽笛が鳴る。
 まっしぐらに向かう先は。

 天国? 地獄? 
 それとも。


 南の国へ、いらっしゃい。




今、万感の〜は、分かる方には分かるだろう、懐かしいアニメから(笑)
好きでしたね、このアニメ。
映画版になると途端に主人公がえらい男前になってしまって、笑った!

じゃなくて。

直ちゃんが秋山さんの横に、お約束のようにいるのが嬉しくてv
いっつも一緒か。よしよし、みたいな(笑)
他のメンバーとも一緒に色々考えている姿もいい!
皆して、直ちゃん教だ!

いつの間にか、フクナガさん、ものっそ普通に秋山さんと
ツーカーぽい会話するようになっていて、これもよし。

フクナガさんは直ちゃんの姉御で、秋山さんのいいライバルでいて欲しいかな。
なんだかんだいって、頭がいいもの同士、なんとなくいろいろ通じてそう。
ただし、フクナガさんは直ちゃんのことに関してのみ
「あんたって、マゾ?」って感じで見守って欲しいかも(笑)

あ、ヨコヤさん、1000ポイントじゃあ誰も乗ってくれないと思うな〜。
いっそ、ねずみを貢いでしまえ!(笑)