◇-日の出を見るジョーディ-Lingko(5/16-03:33)No.68 ┗Re:日の出を見るジョーディ-Lingko(5/16-04:26)No.69 ┗Re:日の出を見るジョーディ-アテバン(5/19-02:29)No.85 ┗Re:日の出を見るジョーディ-Lingko(5/19-10:51)No.88
68 | 日の出を見るジョーディ | Lingko | 5/16-03:33 |
今日、公開後初めて叛乱を観て来ました。試写で一回観たので、二回目です。 試写で観た時に、なんかトゲのように引っかかって複雑な場面というのがありまし た。惑星の環境の影響で、一時的に目が見えるようになったジョーディが、日の出 を見るシーンです。 この場面書いた人って、身近に障害者っているかなあ、っていうのが、まずアタマ に浮かびましたね。 まあ、障害者って言ったって、先天障害の人と中途障害の人とで全然受け止めかた がちがうし、おなじ障害をもつ人々と交流する場があったかどうかによっても違っ てくるけれども。 障害者が健常の状態にあこがれるはず、というのは、健常者の勝手な思いこみじゃ ないのかしら? っていう気がしたんですよ。「未知からの誘惑」のときにも思っ たことなんですけど。 最初に試写で丘の上のシーンを見た時は、なんか屈辱的な気もして辛かったんです よ。おいおいちょっと待ったりいな、って感じで。で、そのあともずっと、この シーンを思い出すたび重苦しかったんです。 24世紀では、医学が進歩して、目が治せるケースが多いから、現代に比べたら目 の見えない人が圧倒的に少なくて、ジョーディは自分とおなじ障害を持つ人と出会 う機会を持てなかったのだろうか、と思ってみたり。 今日、やっと公開後に初めて劇場に行くことができて、パンフを買ったのですが、 その中のレヴァー・バートンのページに、この点についてのインタビューが載って て、ちょっと安心しましたね。 ジョーディの目はこれから治ることがあると思うか? ときかれたバートン氏は、 ジョーディにとって、その目は存在理由だ と答えていました。そして、自分だっ て白人になってみることができるなら、数日経験してみるかもしれないけど、やは り黒人に戻ることを選ぶだろう とつけ加えていました。 なんか、涙が出るほど、嬉しかったです。 (まあ、作品の中でどう扱われてるかとか、ほかのお客さんにどんなメッセージが 伝わってしまうかというのと、演じる俳優がどう解釈しているかというのは、別の 問題ではあるのですが) 日の出を見るときのセリフと、艦長(とバクー)の側につくことを宣言するときの セリフと、正確には英語で何て言ってるんだろう。きっちりとは聞きとれなかった ので、そのうち、ビデオが出たら、チェックしてみようかな。 ジョーディの目といえば、「死のゲーム」の最後近く、Qの力を持ったライカーに 見えるようにしてもらった(or された)目を元どおりにしてもらうところをよ く覚えてます。このときは、データも人間になるのを断っていましたしね(別の話 で、十数秒笑わせてもらうのはいい経験だったようですが)。 |
69 | Re:日の出を見るジョーディ | Lingko | 5/16-04:26 |
記事番号68へのコメント 自己レス失礼。 なんかいろんなこと書いたけど、 この場面自体が嫌いなわけではないんです。 一時的な経験としては、たまには自分の感覚の枠を越えてみるというのは、 貴重な実験だとは思うんですよ。 ただ、彼は「目の見えない自分」というものにも誇りをもっているはずだと思うんです よ。 肉眼で日の出を見られるのは嬉しいけど、 だからといって、肉眼で日の出を見られる方が「よいこと」と 考えているはずはない と思うんですよね。 それが、観ている人たちに、伝わるかなあ、って。 |
85 | Re:日の出を見るジョーディ | アテバン E-mail URL | 5/19-02:29 |
記事番号69へのコメント 私はこのシーン、ホロッときました。 でもLingkoさんのおっしゃるように、ラフォージは決して裸眼で日の出を見続けることは 望まないと思います。 一度でいいから観てみたかったということだけで。 海外のページでそのシーンの台詞と思われるものを見つけました。 映像での原語とは違うかもしれませんが、抜粋です。 "I've never actually seen a sunrise. At least; not the way you see one." そしてノベライズの訳もこうなっています。 「わたしは生まれてから一度も日の出を見たことがないんです−− 少なくとも、みんなが見ているような形では」 |
88 | Re:日の出を見るジョーディ | Lingko | 5/19-10:51 |
記事番号85へのコメント アテバンさんは No.85「Re:日の出を見るジョーディ」で書きました。 >私はこのシーン、ホロッときました。 > >でもLingkoさんのおっしゃるように、ラフォージは決して裸眼で日の出を見続けることは >望まないと思います。 >一度でいいから観てみたかったということだけで。 > >海外のページでそのシーンの台詞と思われるものを見つけました。 >映像での原語とは違うかもしれませんが、抜粋です。 >"I've never actually seen a sunrise. At least; not the way you see one." > >そしてノベライズの訳もこうなっています。 >「わたしは生まれてから一度も日の出を見たことがないんです−− >少なくとも、みんなが見ているような形では」 > ありがとうございました、見つけてくださって。ずっと苦しくてしょうがなかったんですよ(笑) ところで、「にゃ〜」さんが見つけてくださった、レヴァー・バートンのインタビューによると、こ の後半の「少なくとも、みんなが見ているような形では」という部分は、バートン氏の抗議(あるい は提案)によってつけ加えられたものとのことです。 * * * * * 最初の段階では、「わたしは日の出を見たことがないんです」の一言で、それっきりだったんだよ。 だからぼくは言った。「とんでもない。ジョーディは日の出くらい、しじゅう見ている。ただ、ほか の人間たちが見ているやりかたで見たことがないというだけなんだ」ってね。これは大切なことなん だよ。 * * * * * http://www.roughcut.com/features/qas/levar_burton.html バートン氏のこういう考えかたは、黒人としての彼自身の経験とも無関係ではないようです。 バートン氏の考えるジョーディは、映画の画面には出てこなかったけど、「これじゃ仕事にならな い。早く元どおりにならなくちゃ」と言ってるはずだ とのことです。なんか心強いものを感じまし た。 |